昨年11月に出版した「山と電波とラブレター」。
内容がどちらかというと欧米人向けなのではないかと、自分でも前から思っていて、今回全文を英語に翻訳しました。
と言っても、実はDeepLというドイツの会社が運営している自動翻訳ソフトを利用したので、ほぼ自分の力ではありません。
グーグル翻訳とは全く違って、非常に精度が高くて、驚いてしまいました。
あるサイトで日本の方が、英語出版をしているのを参考に、まあ、試しにと使ってみたら、これがすごい。あっちゅうま(1分もかかりません)にワードファイルがそのまま英語になりました。
その訳をざっとまず自分で目を通して、その後、娘の家庭教師をしているイギリス人の先生に読んでもらい、一緒に直す作業を手伝ってもらいましたが、所要時間はたった1か月で34000語の訳が終わりました。ちなみに訳から一歩進んで英語読者向けのリライトとなりました。
例えば、これは何を言いたいのか分からん、と先生が言ったら、拙い英語で身振り手振り説明して、あーん、そういうことかと納得したうえで「じゃあ、こういうことね」とリアルタイムで訂正していく。その際はGoogleドキュメントの仕組みを使い、ZOOMで話しながらお互い同じファイルを見ながら直していきました。
今回初めてそんな作業をしてみて、恥ずかしながら世の中えらい便利なことになってるなと、あらためて自分が時代にやっと追いついてきたかと感慨深いものがありました。
そしてイギリスネイティブの先生が、内容をえらく気に入ってくれたので、こちらが謙遜するぐらいでした。
というわけで、個人的にはエバーグリーン牧場のオーナー夫婦に読んでもらうべく送り、ついでにフランスのお母さん(クリスティーナさん、本文参照のこと)にフランス語にまたまた英語から自動翻訳したのを送りました。日本語からより英語からの方がたぶん、かなり自然なフランス語になってるだろうと、勝手にDeepLを信用しています。
さらに、ここまできたら、英語で出版だということで、まず無料で自分でできるキンドルダイレクトパブリッシングを目標にしています。
でも、その前に。
無理だと分かっていても、英語圏の出版社数社にこれから原稿を送って、少しでもフィードバックがあればいいなあと、うすーい望みを持っています。実はすでに3社に送りましたが、最低10社には送ってみます。
で、出版社の原稿募集ページを見ていて、ずいぶんと日本よりオープンに募集しているなあと思いました。新人賞的なものが日本では多いけれど、イギリスやアメリカでは出版社や出版エージェントがたくさんあって、私はこんな原稿を募集していますとまるで求人欄みたいに掲載しています。
でも、一つ、まあこれはそうだろうなあ、と思うのは、多くのところがSNSなんかのフォロワーが1万人など、売れる見込みを持っている人の原稿を求めていることでした。
そりゃそうか。
というわけで何かしら進捗があれば、発表させていただきますね!