思い出したり、本棚あさって並べてみました。順不同というか特に1位から10位で並べたわけではありません。
1.表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬
一人でホテルをネット予約したり、有名人がするかという作業をどきどきしながらやっているのが伝わってくる。別にオードリーのファンではないですが、単純に本として面白かった。
それにしてもおやっさんが大好きだったんだなあ。
2.辺境・近境
村上春樹があちこち行った紀行文集。
僕が住んでいるメキシコのことが書いてあって、さらに友達が文中に登場してびっくりした。そういえば道中どうやら死体だと思われる体を目撃するシーンがあるけど、そう、メキシコではあっけらかんと生と死が隣り合わせなのです。
3.インドでわしも考えた
椎名誠のインド紀行。正直読んだのは中学生の頃なんだけど、とにかくこれはとんでもないところなんだなとインドに対して感じたのだけを覚えている。滑稽な出来事だらけで、かつ異様な警戒感が僕の中にふつふつと沸いた。社会人になってインドで仕事したけど、そのまんまだった。
4.ほげらばり
小林聡美著。普通のメキシコの観光なんだけど、この女優から見たらなんでも不気味でおかしくて、発見だらけになるんだなあと感心した。ビーチのアメリカ人の様子を描いたシーンが、そうそうこんな感じと納得した。これも何十年も前に読んだけど、懐かしくて最近読み返しました。
アメリカ人登山家がパキスタンに学校を建てる話。旅行記というよりは冒険記かな。タイトルは1杯目はよそ者、2杯目はお客、3杯目は家族とあるように、よそ者だった主人公がパキスタンの山村に溶け込む、長老を中心としたやさしい社会が行ったことがないけど、懐かしい感じです。
著者のデイヴィッド・オリヴァー・レインさんは、よくもこの登山家グレッグ・モーテソン氏のあいまいな記憶を本にしたなと感心。
6.ラオスにいったい何があるというんですか?
村上春樹著。あまり旅行記の対象になりそうにない、アメリカのポートランドや、アイスランド紀行がたんたんと描かれている。特に冒険でもなく、ハプニングも何も起こらないけどつい読んでしまうのは筆力のせいなんでしょうね。
7. アメリカ
写真家 藤原新也のアメリカ紀行。アメリカをどう描くかは人によって全然違う。大学のときに社会学のゼミで読んだけど、よくもまあ、アメリカという日本でおなじみの国をここまで切り取って考察したなあと驚いたのを覚えています。
8.深夜特急
沢木耕太郎さんのせいで、何人の人がアジアにバックパック担いで旅に出たんだろう。僕が読んだのは社会人になってからなので、もうそんな無茶な長旅はできない時期だったけど、うなされるような熱気が伝わってきた。でも著者が旅が終わって何十年もたってから、お金の支出先を記していたノートを元に書いたという話を読んで、そういう方法で書くのもあるのかと妙に感心したのを覚えている。
9. Eat, Pray, Love(食べて、祈って、恋をして)
短編小説集の中で一番僕が好きな「ピルグリム」の著者エリザベス・ギルバートの本。ジュリア・ロバーツが志願して映画化されたときの主人公を演じたみたいです。いろんなところに行った話が書いてあるけど、イタリアのことを描写している前半がすごく印象に残っている。実用的ではまったくないけれど、快楽のためにある言葉、食事、国。実際に行ってみたらイタリア人、イタリア料理、イタリア語・・・人生楽しまないと損。あんた難しい顔して損してるよ、っていう声がいたるところで本当に聞こえてくる国だった。
10.山と電波とラブレター
すんません。ネタがなくなったので、拙著です。9選だったら入れなかったのですが、どうしても1つ足りないので無理やり入れました。
メキシコのエバーグリーン牧場というフランス人とアメリカ人が運営する山奥の小屋に泊まったときの滞在記。本ブログで連載したのですが、出版します。好きな旅行記というより、好きになってくれたらうれしいなという旅行記です。